搭乗者傷害保険

はじめての自動車保険

搭乗者傷害保険

任意保険としての搭乗者傷害保険は、保険契約対象の車の運転者や同乗者が事故に遭って死傷したり、後遺障害を被ったりした場合に、契約の保険金額が支払われる保険のことをいいます。ここで搭乗者の範囲については、保険契約している車に乗っている運転者と同乗者の全ての人がその対象となります。ただし例外として、車の正しい位置に搭乗していない人、例えば車の荷台などに乗っていたり、車から身を乗り出して乗っていたりなど、違法な乗り方をしていた人は保険による補償の対象外となります。
 搭乗者傷害保険での契約時に定めた金額は、死亡・後遺障害・傷害のそれぞれのケースによって、支払額が細かく設定されています。例えば死亡した時には原則全額支払われますが、傷害の時には実際にかかった治療費に関係なく、2つの方法で一定額が支払われます。その一つは保険金の支払いは実際の日数に応じて支払うというもので保険内容を限度に入院や通院にかかった日数分の金額が支払われます。もう一つは部位・症状別払いというもので傷害の生じた体の部位・症状ごとに決められた金額が支払われるというものです。このように搭乗者傷害保険の場合は、一定額の日数払いと部位・症状別払いのいずれかの方法で支払われるようになっている場合が大半です。そのため、多額の入院費や治療費がかかったときには搭乗者傷害保険だけでは充分カバー、手当しきれないことがあります。といっても搭乗者傷害保険は、自動車保険の加入者の8割以上が付帯加入している基本的な補償をしてくれる保険です。

ところで搭乗者傷害保険と類似したような保険で、人身傷害補償保険というのがありますが、2つの保険の違いについては別途、説明したいと思います。