自動車保険
まず冒頭に交通事故の現状について触れたいと思います。飲酒時の車の運転について、罰則が厳しくなったこともあり、交通事故件数は減少傾向にあるようです。
しかし、現実には年間で約66万件以上というたくさんの事故が発生しています。(平成24年警察庁交通局)
こうした状況の中で車に乗る場合には、常に事故に対するリスクが発生する可能性があることをまず充分に認識しておく必要があります。
車に乗る人にとって、自分がどんなに注意を払って安全運転に気をつけていても、事故を起したり、事故に遭遇する可能性は全くないと言い切れません。そうした事故には実に様々な原因によって発生しています。
事故を起こす原因の主体から考えると、一つは自己の原因・責任により起こる事故です。他人に対して、怪我や死亡をさせたり、他人の物(車、家屋など)に損害を与えたりする事故があります。また自分自身や家族が怪我や死亡したり、自分の車が損傷を負う事故などがあります。もう一つは他人の原因・責任による起こる事故です。他人が原因で自分や同乗者が負傷や死亡したり、他人が原因で自分の車が損害を受けたりする事故です。また意図的で悪質な意思を持った他人によって、自分の車が窃盗に遭うといった事故などもあります。
このように車の事故のうち、自己の責任によるものについては、負傷・死亡・損傷などに対する損害補償という経済的負担が発生します。また「他人の責任による事故」についても、事故を起こした当事者が自動車保険に未加入の場合には、損害に対する自己負担という経済的負担が発生することになります。このようにさまざまなリスクに対するヘッジするものとして自動車保険が必要になります。
このようなことから自動車保険の対するニーズや自動車保険の種類に対する基礎知識、そして車の使用目的・内容などの条件に合わせて、どのような保険が必要かといった自動車保険の選び方、その注意点などについて知り、備えておくことは、現代の車に関する事故事情から必要不可欠なことだと言えます。
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